褥瘡予防=油断禁物(2018年3月記)通信40

 私は今、褥瘡真っ只中です。昨年9月中旬に発見されて以来、治らないで困っています。そんな私が褥瘡予防と言ってもおこがましいのですが、結論から言うと油断禁物ということです。というのも、私自身昨年9月までは、褥瘡に対して根拠のない自信を持っていたのでした。受傷した20年以上前に、褥瘡で1年余も悩まされて以来、その後は褥瘡気味になっても「除圧」(褥瘡予防①)に励んで2週間位で完治していたのでした。ところが、今回は半年を経過しても治りません。何が違うのでしょう?加齢、体重増、それはあると思います。状況が違うのだから、油断禁物と思うわけです。一方、褥瘡治療の方法は、20年前と今とで随分異なっているようです。20年前、病院の指示で私はお尻を毎日日光浴してもらっていました。今は日光浴=乾燥はNGのようです。今回の私の褥瘡の経緯から、褥瘡予防と対策について書いてみたいと思います。

 なぜ褥瘡を作ってしまったか?:昨年8月下旬に20年以上使用していたベッドがギャッチアップできなくなりました。そのため、ベッド上でパソコン操作ができなくなり、それまでは9時頃から16時半頃まで車イス上で生活していたのですが、作業時間を確保するために、新しいベッドを入手するまでの2週間程、22時半頃まで車イス上生活を6時間ほど延長したのでした。また、車イスに移乗してから身体が傾くような感じがして、お尻を左側にひいてもらうことが多かった結果として、褥瘡ができたのは右のモモであり、圧力が右側にかかっていたようです。また、お尻を引いてもらう時、皮膚にシワが寄ったまま長時間圧力が加わっていたかもしれません。後に訪看さんが言うには、手をお尻の下に入れてシワ伸ばしをすると違っていたのでは(褥瘡予防②)という指摘をもらいました。

 褥瘡の処置は当初、これまでと同様に、1回/日ぬるま湯をかけて洗浄し、プラスモイスト(傷の被覆・保護のために傷口に貼って使用する多層構造のシート材)を貼付していました。これで改善傾向と言われていました。しかし、9月下旬のかかりつけDrの往診時の指示で、「再生細胞を洗い流さないように」洗浄を2回/週にしました。10月末からは、同じDrの指示でぬるい生食(生理食塩水)での洗浄後オルセノン(ホームページによれば、創傷部位に直接作用し線繊芽細胞の遊走および増殖促進作用と肉芽中の結合組織成分の増加作用を示し、血管新生を伴った肉芽形成を促し、創傷組織の修復を促進する軟膏)塗布が加わりましたが、残念ながら悪化し続けました。そして、12月上旬に自己購入していたプラスモイストが手違いで在庫が切れた時、Drに相談したら、ディオアクティブ(慢性及び急性創傷の治癒を促進する創傷被覆材)を処方してくれて、2週間は付けっぱなしにしておくよう指示を受けました。

 一方、訪看さんやヘルパーさんの勧めで皮膚科専門医の受診をかかりつけDrに紹介を依頼していたのが、前記のディオアクティブ使用4日後に実現しました。専門医は皮膚の悪い所を切除し、また臭いからバイ菌に感染しており抗生物質の点滴が必要と診断してくれました。点滴はかかりつけDrが4日間に亘って行なってくれました。処置も専門医の指示で、1回/日洗浄後ゲーベン(外傷等・びらん・潰瘍の二次感染に適応)塗布~ガーゼ2枚貼付に変わりました。それから3カ月余、ほぼ1.5時間毎にお尻休め(褥瘡部を浮かせて除圧)を入れるようにしています。褥瘡はゆっくり回復傾向ですが、まだ深さが3㎝程もあり、いつ完治するやら。

 以上から言えることは、褥瘡治療は日進月歩でもあり、専門医にかかるべきということ、そして、それ以前に油断は禁物だと言うことだと思います。

(2018年3月30日記)

本稿は四肢麻痺者の情報交換誌「はがき通信No.170:2018年4月25日発行」に掲載されました。

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